今日からわたしは城南高校の生徒だ。

兄の為にも絶対真実を掴んでやる。







ー城南高校・校門前ー

ここが今日からわたしが通う城南高校。

生徒の八割ぐらいが暴走族やレディースのいる不良校。

他、二割は頭が悪いか他に行くところがなく仕方なく城南高校に入った人ばかり。

わたしは別にどちらでもない。

頭は悪くないむしろ良い方だ。

他に行くところがない?

行けるところはいっぱいある。

そもそもからわたしには目的がある。

この不良が一番集まる城南高校になら、二年前のあの事について知っている人が少なくともいるはず。

だって、わたしの兄はここ、城南高校の生徒だったのだから。

わたしは、城南高校を睨みつけるように見上げ、校門をくぐった。