「お兄ちゃん、わたし城南高校に行く事になったんだ。世界一の不良校なんだって。って、知ってるか………お兄ちゃんは城南高校の生徒だったもんね」

白い壁と白い床、真っ白なベット。

静かな部屋に響く無機質な電子音。

ピッピッと心音を刻む電子音は、ベットの上で横たわる兄の心音を教えてくれる。

わたしの兄、柊夏刄は二年前から意識不明の状態で入院している。

兄に何があったのか、わたしは知らない。

発見された時、兄は傷だらけで倒れていた。

一体兄の身に何があったのか………それを知るものはいない。

いや、多分わたしが知らないだけでいるはず。

きっと………。

「わたしが必ず、お兄ちゃんのこと助けるから。必ず、仇をとってやる…………!!」

兄の手を握り、ぎゅっと力を込める。

わたしの兄に手を出したことを、後悔させてやる______________!!!