「ちょっと待ってて。」


那千君は車を出ると、何かを持って戻ってきた


「はい。これでも飲んであったまりな。」


那千君から渡されたものはホットコーヒーだった

わざわざ買ってきてくれたんだ…


「ありがとう…」


私はホットコーヒーを握りしめ、なかなか飲む事が出来なかった


「なんであんな所で寝てたの?」


「あ……遅くまで…遊んじゃって。電車待ってたら寝てたみたい…。」


まさか、セクキャバで働いてて疲れたからなんて言えない


「那千君はこんな朝早くになんで?」


「俺?俺も遊んでて、始発の時間に友達を駅まで送りに来たとこ。そしたらベンチに男が群がっててさ。何だろうと思ってチラッと見たら愛美ちゃんが寝てるからびっくりしたよ。」


そっか……

こんな格好の女がいたらそりゃ群がるよね


「愛美ちゃん気をつけないと。女の子なんだから。」


女の子


女の子だけど……普通の女の子じゃないんだよ…


私はホットコーヒーを見つめていた




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