花の命 〜コスモスが咲く頃〜


私はその場から立ち去ることしか出来なかった。



「ねぇ...陽空...」



「なんだよ。」



夕焼けが公園を照らす帰り道のこと。



「なんだが朝霧さんに睨まれてるみたいで...。
そんなことないよって言うけどすごく怖いんだよね...。。。」



「んなこと気にすんなよ。」



頭に手を置かれた。



陽空の手は大きくてゴツゴツしている。



そして温かい。