「えーーー!なにこれーー!」
一斉にその声の方向へ向いた。
「なにこの真っ直ぐじゃないやつ〜
聖花さん作ったんだよねー?
みて〜陽空〜 やばくない??
こんなメイド服うち着たくないな〜
みんなのだからちゃんとやってよ〜!!」
布を買出しに行っていた都倉さんが帰ってきた。
「ご、ごめん...。。。袖のところ上手くいかなくて...。」
「上手くいかなくてって、じゃあ上手くやってくんない?みんな着るんだよ??」
「ご、ごめん...。。。」
聖花が謝っているとひそひそと後ろの方から声がした。
私が...下手くそだから...。
「そんなに言う必要ないじゃん!!!
だいたい沙紀(さき)は布の買出しに行っただけでまだ縫ったことないじゃん!!
1回縫ってからいいなよ。
あと聖花ちゃんだって頑張ってやってるのにさ、そんな風に言わなくて良くない?」
「り、凛子ちゃんなんもいいよ!
私が不器用なだけだから!」
「なに、それ〜?
だって頑張ってこんな下手くそなんでしょ?どうしよもなくな〜い?
言われて当然じゃん〜!!
ねぇー、陽空〜?」
「別に俺には関係ないし。」
陽空はそのまま教室を出ていった。