ガラガラガラ 「はい、どなたでしょうか?」 奥からは三十路(みそじ)くらいの女性がでてきた。 「あ、あの。朝霧聖花さんの同じクラスの都倉沙紀ですが今聖花さんと会えますか?」 丁寧口調で沙紀は話す。 「申し訳ございません。。。 聖花お嬢様はただいま体調が良くないので会わせることは...。」 かしこまったように女性は言った。 「ほんの少しで終わります。」 陽空が話す。 「あっ。あなたは...?」 女性が陽空の顔をまじまじと見る。