「え?まさか知らないの?」ビックリしたような顔で見られた

「何のこと?」とっさに言った

「お前が小5で付き合ってたあのデブの女 Sいるだろ?」

「あー!アイツがどうしたの?」

Sとは僕が小5のとき虐められてたのを助けてくれた女だ

その後僕が告白したらOKをもらって付き合った初の彼女だ

次にAが言った言葉で僕は何も言えないくらいびっくりした

それは……

「Sね、お前のことかばってから、かげで虐められてたわけ
で、そのSが虐めグループに酷い虐めを受けて
飛び降りをさせられたんだ。
飛び降りと言うか押されて落ちた……」

「……う...嘘だろ?」

僕のことを愛してくれた人、僕を認めてくれた人
大切な人を失うってこんなに苦しいことなんだ……

「お前、死ぬ前に会いたかったよね?」

「うん。…」

「でさ、俺の知り合いに死人と繋がれる人がいるんだけど
その人を挟んでSと話してみれば?」

「え?お、俺がいいの?」

「ダメな理由なんてないだろ。」

Aは前よりももっともっと優しかった。

久しぶりに嬉しい気分になった。

その4日後……Aの知り合いにあった

その人から聞いた説明はこんな感じだ

・私をSだと思って下さい

・意味のわからないことがあれば知りませんとか言ってください

・聞きたいことは聞いてください

このぐらいだ

さあ、今からSと話せるとなると嬉しいんだかなんだか……

気持ちが良くない。なんかモヤモヤするんだ。

Sの事を話してくれる人をBさんとしよう

B「これから始める。参加者は付き添い人の人もね。」

A「分かりました。はじめてください」

B「ん?……SさんはAと話したくないらしいわ
私を挟んで話すのも嫌らしいわ。」

僕「じゃあ1対1で話すってことですか?」

B「そういう事ですね」

僕「じゃあどうやって話すんですか?」

B「さあ……わかりません。Sさんなりにあるんだと思いますよ。案が」

僕「はい……分かりました」

B「じゃあ今日はできないので気になる事があれば後日来てください」

僕「分かりました。」

僕はAと楽しく帰った

この後の地獄も知らずに…………