僕はN市の大学に通っている。

だが最近僕の大学が変なのだ。

電気が急に消えたり、昼に警備員が見回りに来たり
物が倒れたり崩れたり、急に扉や窓が空いたり…

言い出したらきりが無いほど……

でも、みんなこの環境に慣れたため今ではそんなに恐怖を感じない

だが、ある時恐怖は訪れた。

大学の数人で焼肉に行くことになった。

車を持ってるAさんとBさんとCさんが先に行き
車の準備をしてくれている。

「終わったら連絡する」と言ったのに30分たっても連絡は来なかった

不思議に感じたので3人部屋に残して他の人が見に行った

地下駐車場についた時にはもう……

あの3人は胸に包丁が刺さったまま死んでた

気味が悪くなりみんな部屋に走って戻った。

部屋の扉を開けようと思ったら……開かなかった

内側から突っ張り棒で押さえられてる感じだった

仕方なく筋肉マッチョのDさんが拳で窓ガラスを割ってくれた

入ったら……みんな声が出ないほどビックリする光景があった

Eさんは銃弾で心臓が貫通していた

Fさんは臓器がえぐり出されていた

Gさんは……部屋の隅で怯えていた

何で怯えてるのか気になったので近寄ってみた

やっと分かったよ。怯えてたわけが……

Gさんの目の前には足がなくて浮いてる男(幽霊)がいたのだ

その幽霊の手には拳銃と手術道具が握られていた

EさんとFさんを殺したのはこの男だ

仲間を殺されてイラついたDさんが殴りかかった

が……一瞬でDさんは死んだ

心臓に穴が空いたのだ。

多分あの男に逆らえる男はいない。

なぜならこの大学で1番強いのがDさんだからだ

怖くなって主人公、Hさん、Iさん、Jさんは主人公の家へ逃げた

鍵は全てかけた…はずなのに男が部屋に入ってきた

扉を開けたと思われる。扉が通り道だけ開いているから……

Hさんはキッチンから包丁を持ってきて男に刺した。はずなのに……
包丁はIさんに刺さってた。

もうこの時点で7人死んでいる。

ん?おかしい。人数が合わない。

あ!Gさんを置いてきてしまった…

でもこの状態で戻れるはずないし男はこっちにいるから
Gさんは安全だろうと思いそのままにした

主人公も、包丁を持ってきた。

のに、男はいなかった。

あ!Gさんの方に向かったかもしれない!

そう思い主人公とHさんとJさんで大学に行った

息を切らしてついた場所は地獄だった

もうGさんも死んでいた。

首を吊ってた。自殺ではないようだ

多分男にやられたやつだ。

自殺なら椅子にたって最後椅子をけるから倒れるはず

でも、5センチぐらい離れて倒れていなかった

誰かに椅子を引かれたんだ。

アイツめ……ぶっ殺してやる。そう俺は思った

「ねえ、Hさん、Jさん。あの男って何なんだろう……」

二人に俺は話しかけたが、返事は一つだった

とっさに振り返った。どちらかがあの男に何かされたと思って……

倒れてたのは……Jさんだった

貧血だ…… とっさに思った

だって、Jさんはお母さんが貧血良くする人で
遺伝みたいなものだから

でも何で今なるんだよ

貧血は今じゃなくていいだろ

そんな貧血のやつ助けられねーよ

自分だけが逃げ切ることだけで精一杯何だよ

そう思った 大切な友達なのに……

でも、これは本当だった

俺が思ってたことは… こうしなくちゃ俺は生き残れない

仲間を見捨てて俺は逃げた。

隣町の俺のお母さんの家(実家)に逃げ込んだ

幸いお母さんはいた。

事情を話して今日はここに泊めてもらうことにした

安心して抱きついた時だった。

「おい、お前!なんで俺のこと置いてくんだよ!」

血まみれのHさんがそこには居た

「ごめん!」と謝り、Hさんをお風呂に入れた

ん?Hさんが風呂から出てくるのが遅すぎる

もう40分も立っていた

どうしよう。死んでるかも。あの男が来たかも

そう思って風呂場に行った

やっぱり……風呂の浴槽には包丁が刺さって浮いてるHさんがいた

「お母さん!どうしよう!Hさんが死んでる」

怖かったから抱きついた。

っ!! 突然の痛みだ。

横腹がとても痛い。

「お母さん!何か横腹が痛い」

そう言いながら自分の横腹を見る

あ!痛いのはそういうわけか

お母さんは血まみれの包丁を持ってた

なんでと思って見つめてた。痛すぎて言葉が出ないからだ

視界が悪いな。濁って見える。

俺ここで死ぬのか?死にたくない。

そう思ってもお母さんを見てた

フラっ…… 足元がふらついて倒れた

俺が最後に見たのは……



お母さんに化けたあの男だった……