「あのね、私のお父さん入院しちゃったのっ・・・・」

沙紀は泣き出した。

「入院??」

「そうっうちはお父さんとお母さん2人とも働いてるの。それでも生活は精一杯。
私が学園にいけてるのはお父さんとお母さんが働いてて行けるの。
お父さん癌で入院しちゃったからっ―」

沙紀は言った。

「どうしよう・・・・私このままじゃ学園に通えない・・・」

沙紀は私に一生懸命訴えていた。

「沙紀!!あきらめるのはまだ早いよ!ここがどこだと思ってんの!?」

私は言った。

「一愛の家だよ?」

沙紀は不思議そうに言った。

「それもそうだけど・・・理事長の家だよ!パパに言いに行こうよ!」

私は沙紀に言った。