そんなこと思ってたって、パパは答えてくれないって
ことぐらい分かってる。

でも・・・でも、聖クンが諦められない。


はじめて好きになった人だもの。

コンコン。

「一愛、入ってもいいかしら?」

ママだ。

「うん。いいよ」

私は起き上がって答えた。


ガチャッ

ママが入ってきた。

「一愛、あなたは婚約なんかしたくないんでしょう?」

ママってすごい。

「うん。だってなんで好きでもない人と婚約しなくちゃいけないの?」


私は思ったことを聞いて見た


「そうね・・・司が一愛の理事長の仕事をすこしでもらくになるような
人を選んだそうよ」


パパの理由もわかる。でも私は恋をしたい。


私はママに聖クンが好きだということを素直にいってみることにした―