「おまたせ。パパ、ママ。」

私は食堂のドアを開けて言った。

「今日は、ちょっと大事な話があるからな」

なに・・・・・?なんかいやな予感がする。

「分かった」


食事を始めてすこし経ったころ―

「みんな、すこし部屋の外にでてくれないか?」

パパは食堂にいた執事たちに言った。

なんですか?この重苦しい雰囲気。

「「わかりました」」

執事達は出て行った。


「一愛、今日はお前の婚約者の話だ」

パパは私に言った。

やっぱりね・・・・予想はしていました。
私には「次期理事長」という役職がいつもついて回る。


「一愛も高校生だし、そろそろ紹介しようと思ってな」


はいはい。私は聖くんを好きになっちゃいけないんでした♪
分かっていたけどちょっと不快な気分になる。