両親は数々の洋菓子を作るパティシエで、生まれながらにして私相川桃香もパティシエの道へ進む事が決まっていた。


不満は一切無かった。


お母さんやお父さんみたいに自分も食べる人を幸せにしたいと思ったから。


その為に幾度も努力を積み重ねていく内にコンテストで優勝し、天才パティシエ相川桃香と呼ばれるようにまでなった。


御菓子で皆を笑顔にするがモットーの桃香は天才パティシエと呼ばれる様になってももっといろんな人を笑顔にしたいと自分の通う私立校にも御菓子を作りあげるようになった為、朝早くから御菓子作りに励んでいた。


今日は春を感じさせる桜のタルトとクッキーだ


殆どの人が私の御菓子を食べてくれる


1人覗いて


「今日こそ食べてもらうんだから!」


絶対…大丈夫