「なぁ、俺たちもう終わりにしよう」
校舎裏に呼び出されたかと思ったら
男の子がそう告げてきた。
彼は畑谷弘樹(はたたに ひろき)。
あたしと同じ学校で同学年の高校2年生。
「な、なに言ってるの?」
あたし達は高校1年生の時から付き合っていて
あれから約1年半続いている、学校内ではかなり知られているカップル。
そんなのはどうでもいいとして。
「俺、大学行きたいからさ今のうちから勉強しないと間に合わないんだ」
確かに彼は大学に行けるほどの頭脳は持っている。
でもだからって…
「だ、大学行きたいのはあたしも同じだし一緒に頑張れるじゃん!」
そうだよ。あたしも大学に行けばいい話。
「お前はお菓子屋さんに就職したいって言ってただろ」
「うぅん!弘樹が大学行くならあたしも行く!だから…別れないでよ、。」
目にたまった涙がこぼれ落ちないようにぐっとこらえた。
こんなところで泣いたらダメだ。
「弘樹が頑張るならあたしも頑張れるよ!」
「あーーそーゆーのがうぜぇんだよ」
「へ?」
急に冷たく放たれた言葉に呆然となる。
「ほんとのことゆうからよく聞いとけ」
こんな口調で話すの初めて、。
「大学なんか行くつもりないしお前と別れたいからその理由を使った。お前重いんだよ。もう付き合うのめんどくせぇ」
「な、なによその言い方」
あたしも負けまいと言い返した。
「はーぁほんとおもんねぇわ。お前ならすぐヤらせてくれると思ったんだけどな」
「は?ヤらせて、くれる?」
な、なに言ってんの、?
思いもよらぬ言葉に思考が停止した。
や、ヤらせてくれるって、。
「もう待ってるの疲れた。だからさ、?」
「え、ちょなにすんの!」
急に壁に押し付けられて手首を固定された。
力が強すぎて身動きがとれない。
「どうせ誰とでもヤれるんだろ?」
「な、何いってんの!あたしまだ誰ともして、んんっ」
言葉を言い終わる前に唇を塞がれた。
や、やだ、。怖い。
弘樹の手は胸に移動し服の中から侵入してくる。
やめて、と言いたいが唇を塞がれていて何も言えない。
涙だけが一向に零れていく。
力が抜けてしまいヘナヘナと床に座り込んでしまった
「おい何やってんだ。立てよ」
誰か…助けて…っ!