キミに「きらい」って言わせたくて

「わざわざ来てくれたのにごめんね。ありがとう」

「こっちこそ、置いて行ったりして悪かった」


飛田の態度のせいか、会話がぎこちない。

私は、手に持っていたアイスのゴミを
近くのゴミ箱に捨てた。


「飛田くん。どうして迎えに行ったりしたの?」


凛が飛田に言った。

流石に、さっきほど強引ではないけれど。


飛田の表情が曇る。

さっきからおかしかったのは、機嫌が悪かったからの
ようだった。