「その必要はねぇよ」


店を飛び出そうとして、誰かにぶつかった。


飛田だった。


飛田は、なんだか疲れたような顔つきで
店に入ってきた。


「私がこっちに来てるってよく分かったね」


なんだか飛田の雰囲気がいつもと違っていて、
顔を伺いながら話す。


「モノレールに乗って向かおうとしてたら、赤沢と二人で
いるところ見つけて折り返して来た」