「雛乃〜〜」


私がそう言うと、雛乃は泣きながら言った。


「ごめんね、沙菜ちゃん。本当に、ごめんね」


雛乃は悪くない、そんなの分かってた。


それでも、少しだけ疑ってしまったことに
罪悪感を覚えるほど、雛乃は全力で
謝ってくれた。


「悪い。本多。そんなつもりじゃなかったんだ」

「ごめん、沙菜ちゃん」


他のみんなも謝ってくれる。