「見に来てよ。私が夢、叶えるところ」



精一杯の笑顔で言う。


甲子園。

私の夢。


「甲子園決まったら絶対一番に報告するからね。
絶対見にきてよ」


赤沢は一瞬私を見つめてから、笑みをこぼした。

その笑顔は、いつもの赤沢の笑顔よりも
温かさを感じられた。



モノレールが、駅に着く。

乗った時と同様、私は赤沢について降りた。