キミに「きらい」って言わせたくて

「私が5歳のとき、近くの小さなグラウンドで、おじさん達が
野球をやってたの。


町内会の親睦のための野球チームで、その頃にはよくやってた
らしいんだけど、私、初めて見た野球に感動しちゃって」




「今思うともの凄くしょぼい野球だったけど、母の言うことも聞かず
その試合に見入っちゃって。


それに気づいた背の高い、大きな瞳のおじさんが、
声をかけてくれてさ。


私に、一から野球を教えてくれたの」