キミに「きらい」って言わせたくて

しばらくして、赤沢は置いてある荷物を
持ち始めた。


「持って行ってくれるの?」

「みんなを追いかけねぇのかよ」


赤沢。

自由に見えて、意外に周りのことも
きちんと見てくれているのかもしれないと思った。



「全く、赤沢ってなんでそんなウソしかつけないのかなー」

「全く、なんでお前はそんなに人を信じるんだよ」



「ウソさえつかなければ、赤沢絶対モテるのにね」