キミに「きらい」って言わせたくて

「ひゃっ!」




いきなり、頰に何か冷たいものがあたる。


驚いて振り向くと、そこには
缶ジュースを手に持った赤沢がいた。


「どうして、赤沢がいるのよ」


平然とそこにいる赤沢が、不思議で仕方なかった。


「だって俺、あいつ嫌いだから」


「あいつって?」


「佐倉凛」