「飛田くーん!さっきは沙菜と二人だったわけだし、
国際通り、私と二人で回ろうよ」


ここまでくると、凄い女だなと感心する。

あんな風にされてもめげずに媚を
売り続けるなんて私にはできない。


「やっぱり、国際通りはみんなで回った方が
楽しいと思うけど」


飛田が困ったように言っても
諦めようとしない。


凛は、一度何かを考えるようにして、やがて
ニヤッと笑った。