二人揃ってしばらく見つめる。

真っ青な空と、真っ赤な首里城が
目に焼き付けられる。


「甲子園、行こうね」


青空を見ていると、不意にそう思った。

飛田はちらっとこっちを見てから言う。



「当たり前だろ」



やっぱり来て良かったと思った。


凛には悪いけれど。