キミに「きらい」って言わせたくて

「私も、外から見ただけで十分かな」

雛乃が言うと、他の女子たちも頷き始める。


私は、少しがっかりした。

首里城には、前から興味があったから。


「飛田くんはどうするの?」


凛は上目遣いで聞いたが、飛田はそれを
無視するように言った。



「沙菜は、行きたいんだろ?」