キミに「きらい」って言わせたくて

電車に乗ろうとしたところで、
凛に腕を引っ張られた。


「分かってるよね?」


さっきまでとは全然違う声に、
一瞬怖くなる。

「何を?」


「私と飛田くんのこと」


あ……。


なんとなく、凛の言いたいことが分かった。