「え!飛田くんたちも首里城に行くの?」


黄色い、甲高い声だと思い振り向くと、
凛がいた。

いつもの取り巻きも一緒だ。


「私たちも丁度行こうと思ってたんだ。
一緒に行っても良いよね?」

凛は、飛田にすり寄るように言う。

好意丸出しだ。


「俺は良いけど…。お前らいいか?」


飛田は面倒くさそうに、凛は敵意むき出しで
私たちを見る。