キミに「きらい」って言わせたくて

赤沢は、スッと足を前に出して進み始める。

それは、とても自然な動きだった。


私は止めることもできなくて、念のため
赤沢にそっと着いて行く。


選手達に一生懸命な北見監督の前に、赤沢が立つ。


「あの、」


監督は迷惑そうな目で振り返り、赤沢の顔を見て動きを止めた。


驚いた顔で、ゆっくりと視線を下に下ろしていく。


どうですか、監督。

赤沢は今、もう一度野球をしようとしているんですよ。

もう一度、ユニフォームを着ているんですよ。