雲一つない、清々しい青天。

とまでは言えないけれど、昨日まで危ういと思われていた
雨雲も、綺麗さっぱり吹っ飛んでいた。


私は、大きく深呼吸する。



ふと、隣でストレッチをしている赤沢を見た。


「調子はどう?」


「普通」


「何よそれ」


あれから、赤沢は朝早くから夜中までずっと
練習をしていた。