「腕は、治ってるから。練習すれば、もう少しは投げれる
ようになるはず」


自然と、口元が緩んだ。

なんだか、赤沢が心を決めてくれたようで、嬉しかったから。


私はブランコから飛び降りて、赤沢の目の前に立つ。




「じゃあ、野球部に入ってくれますか!」



「野球部、入りたい」



「やった〜〜!!」



単純に、嬉しかった。


チームに貢献できたことも嬉しかったけど、何より
赤沢が野球をもう一度やってくれて、私達の野球部に入ってくれたから。


野球部として、一緒に活動できるから。