キミに「きらい」って言わせたくて

そう言うと、飛田はフンと鼻を鳴らした。



「それで、夢が叶うならそれでいいんだ」



飛田が胸を張ってそう言うので、私は
それ以上言えなかった。


赤沢も、飛田をぼぉっと見つめる。




「で」





飛田が私と赤沢の方に体ごと向けたと思うと、
口角を上げてニコッと笑った。



そのまま、視線を赤沢だけに絞る。