キミに「きらい」って言わせたくて

「うるさい」


一瞬、赤沢の目が泳いだ。



もしかして、投げ、れる………?



そう期待するけど、赤沢はそう言って
くれなかった。



飛田が、その場にあった石ころを一つ、
蹴飛ばして言った。




「じゃあさ、」







「俺が投げるよ」