大っ嫌い。


なぜだろう。

その言葉を聞いただけで、涙が溢れて
止まらなくなった。


他に言われたどんなに辛い言葉よりも、一番に
胸に突き刺さって離れなくなった。



私はその場にいるのが辛くなって、
立ち上がった。



「ごめん、今日は帰る」



私は赤沢の家を出た。


家を出て、歩き出してもなお、
涙は止まらなかった。