なら、どうして今まで私に何も言ってくれなかったの。


どうしてアドバイスくれなかったの。


どうして野球部入って………。



私はハッとした。



「ねえ、その北見監督の息子ってピッチャーだったりするの?」



心音は、もう一度私にスマホの画面を向けて、言った。



「ポジションは投手。中学生とは思えない速球と
コントロール力で、球場を賑わせた」


その言葉を聞いて、私は確信した。


これしか、なかった。