キミに「きらい」って言わせたくて

たとえ、飛田が出れなくても、飛田を甲子園に
連れて行く。


そう、心に決めた。


私は、飛田の背中から離れる。


「お前らはそろそろ練習に戻れ」


監督が、私と西岡を見て言った。


「はいっ」


私達はもう一度飛田に向き直る。


「早く怪我治せよ。俺らには飛田が必要なんだよ」

「あんたいないと面白くないもんね」


そう言って手を振ると、飛田は微かに笑みを浮かべた。