飛田が、グッと涙を堪えるような表情で言う。



「絶対甲子園行けよ」




強がりで、負けず嫌いで。


決して弱みを見せない。


そんな飛田の言葉が、胸に染み渡る。




私は、西岡と目を合わせる。

そして、大きく頷いて言った。



「もちろん」