私は、みんなが群がっているところに寄って行き、
玄関の前に貼ってある紙を覗き込む。


「…3組かあ」


別に、誰と一緒とか、一緒じゃないとか気にしない。

ただ、10クラスあるうちの3組というのが
普通すぎて面白くないと思った。


「沙菜ちゃん。やっと同じクラスなれたね」


そう声をかけてくれたのは、雛乃だった。

雛乃とは、小、中、高とずっと同じ学校だ。