おじさんは、また優しい笑顔を見せる。


「それは良かった。決勝で戦うのが楽しみだよ」

「え?」


当たり前のように言うおじさんに私は聞き返す。


「実は今日、星林の実力を偵察しに来てたんだ。この調子だと、
決勝でうちと当たるのは星林かと思ってね」


そうか。

甲子園に勝ち進むには、おじさんのチームに
勝たなければいけないのか。



「おじさん」