上杉がスポーツドリンクを飲みながら
言ってきた。

今日の試合のことだろう。


「良かったと思うよ。上杉にしては珍しいね」

「悪かったな。いつも足引っ張って」

「ははは。そういう意味じゃなくて」


あの日から、飛田とはまともに会話していない。

飛田が、あからさまに私を避けてくるので
私はどうしようもなかった。


だからといって、こうやって他の選手と
話していると、飛田の鋭い視線が痛かった。