飛田は、私の机にあった
二つの空の皿を見て言った。

「誰か来たのか?」

「赤沢が」


その言葉に、飛田の表情が曇ったように感じた。


「飛田が教えたんじゃないの?私の家」


飛田は、一度ため息をつく。


「俺は、忘れ物届けに行くとしか聞いてなかったんだけどなー」


明らかに、飛田は怒っているようだった。

口調が変っている。