飛田は、少し戸惑いつつも私の部屋に入って
床に座った。


「どんな感じだったの?」


私も、ベッドに腰を掛けて言った。


「そりゃあ、もう、圧勝」


そう言って、カッコつけるように顎の下で
ポーズを取る。

心の底から、というような笑顔で。


良かった、と安心する。

今年は上手くいけそうな気がするから。