キミに「きらい」って言わせたくて

「そこ、座りなよ」


部屋にある小さなソファーに赤沢を誘導する。

赤沢はソファーに腰をかけた後、気まずそうに
そっぽを向いていた。

無言の間続いたことで、、余計に二人きりの空間が
気恥ずかしくなってくる。


赤沢は、ちらっと私の方を見て、直ぐに逸らしてから言った。




「今日、試合なんじゃねぇの」



赤沢がそれを知っていたことに驚いた。