キミに「きらい」って言わせたくて

嬉しい。

本当に嬉しかった。


今日、昨日とベッドから出ていないから、
練習ノートを失くしたことには気づいてなかったけど。


わざわざ届けに来てくれたことに、
心が熱くなった。


「……ありがとう」


流石に、さっきまでの態度は悪かったと反省して、
赤沢の方に向き直って言った。


「一昨日のことも」


どうしても、照れが隠せなかった。