キミに「きらい」って言わせたくて

私の部屋に、赤沢と私、二人きりになる。


私は、無言のままベッドから
立ち上がろうとした。


「うっ!」


それと同時に、頭に痛みが走る。

やっぱり、まだ治っていなかったようだ。


私は諦めて、もう一度ベッドに倒れ込んだ。


赤沢は、部屋のドアに寄りかかって、
気まずそうに立っていた。


「なんで私の家知ってるの」

「飛田に聞いた」

「なんで来たのよ」