そんなことをグダグダ考えていると、
お母さんが部屋に入って来た。


「やっと起きたのね」


お母さんは、ベットに近づいて来た。


「熱中症だそうよ。ちょっと、頑張りすぎたみたいね」


熱中症、という言葉を聞いて安心する。


「赤沢くん、って子が助けてくれなかったら、あんた、
本当に危なかったのよ」

「後でお礼、言っておきなさいよ」


赤沢のおかげ、か。