「乗れよ」


え?

私が動揺していると、赤沢はしゃがんで
私に、後ろに乗るように促してくる。


私は戸惑った。


赤沢の後ろに乗るとか、そんな簡単に
できることじゃない。


でも、赤沢は真剣に私を心配してくれている。

こんなとこで、躊躇したりしたら悪い。