キミに「きらい」って言わせたくて

えっ、と思って見ると、そこには
赤沢がいた。


私が持っていたネットの一つを取り上げて、
腕に抱える。


手伝いに来てくれたんだ。


私は嬉しくて、珍しく素直に言った。


「ありがとう」


赤沢は、照れているのか反応をしない。


私達は、グラウンドに向かった。


見直した。

赤沢のこと。