「ありがとう。名前、教えてくれる?」

「佐倉 凛。凛って呼んでね」

ニコッと笑った凛は、頰にえくぼができて、
さらに可愛かった。



「凛〜!帰り、プリクラ撮ろうよー」

3人の女子が凛に駆け寄って来た。

「いいね、プリ。沙菜も行こうよ」

えっ。


確かに、行きたい気持ちもあるけど。

今日はもっと大事なことがある。


「ごめん。私、部活に行かなくちゃ」

「部活?沙菜、何部入ってるの?」