もしかすると、今日の試合が私達にとって
最後の試合になるかもしれない。


もちろん悔しいだろうけど、このチームで練習してきたことに
悔いは残らないだろう。


「ああ」


飛田も、希望で満ち溢れた笑顔で言った。



「俺たちは、最高の仲間だ」



なんだか、やれる気がしてきた。

みんなの表情一つ一つに、去年とは違うものを感じる。


私達は、バスに乗り込んで球場へと向かった。