「それから同じクラスになって、沙菜の存在を知った。
沙菜のことを知った時から、もう叶わないことは充分分かってた」


そんな。

私は今度こそ、返す言葉がない。


「私、性格悪いからさ。どうしても飛田くんに自分を見て欲しくて。
こんなことしかできなかった」


「結果、飛田くんにことごとく嫌われて、振られちゃった」


凛は必死で笑おうとしてたけど、今にも
涙が溢れそうだった。


「バカだね、私」