楽しい時間とは、こんなにも早く感じる ものだっただろうか。 長いはずの修学旅行も、この飛行機が空港に着いてしまったら もう終わりだ。 私は飛田に告白されたあの時から、ずっと それが気がかりだった。 飛田とも、いつものようには話せない。 飛行機の中では、行きの雰囲気とは一転、 みんなお疲れモードだった。