「じゃあ、俺またここに会いにきてもいい?」
代わりにとでもいうように、急にそんなことを聞かれて不覚にもドキッとする。
なんて答えればいいだろう。
そもそも隣には何の事情も知らない美結がいるのに。
この前の大会の時には陸玖は明らかに私のことを本気で責め立てていたのに、急にこんな風な態度で。
絶対おかしいでしょ。
あれ?でもなんで美結は私のことを陸玖に頼んだんだろう。
大会であの光景を直に見たのに、なんで陸玖だったの?
普通だったら、陸玖に頼むって選択肢は考えられないはずだけど。
ひとつの疑問が浮かぶとなかなか消えてくれず、じっと考えていると陸玖が急かすように私の名前を呼んだ。
「由姫、聞いてる?」
「え、ああう、うん。いいよ」
しまった、思わず頷いてしまった。
後悔してももう遅い。
見ると、陸玖は嬉しそうにニコニコと笑っていた。
そんな笑顔を見ると、もういいやと思ってしまった。
矛盾しているってわかってる。
それでも陸玖のこんな笑顔を見るのは久しぶりで、こうやって喜んでしまったのはきっと仕方ないことだ。
無理やり自分自身にそう言い聞かせた。
代わりにとでもいうように、急にそんなことを聞かれて不覚にもドキッとする。
なんて答えればいいだろう。
そもそも隣には何の事情も知らない美結がいるのに。
この前の大会の時には陸玖は明らかに私のことを本気で責め立てていたのに、急にこんな風な態度で。
絶対おかしいでしょ。
あれ?でもなんで美結は私のことを陸玖に頼んだんだろう。
大会であの光景を直に見たのに、なんで陸玖だったの?
普通だったら、陸玖に頼むって選択肢は考えられないはずだけど。
ひとつの疑問が浮かぶとなかなか消えてくれず、じっと考えていると陸玖が急かすように私の名前を呼んだ。
「由姫、聞いてる?」
「え、ああう、うん。いいよ」
しまった、思わず頷いてしまった。
後悔してももう遅い。
見ると、陸玖は嬉しそうにニコニコと笑っていた。
そんな笑顔を見ると、もういいやと思ってしまった。
矛盾しているってわかってる。
それでも陸玖のこんな笑顔を見るのは久しぶりで、こうやって喜んでしまったのはきっと仕方ないことだ。
無理やり自分自身にそう言い聞かせた。



